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| 矢野産婦人科 〒790-0872 愛媛県 松山市 昭和町72-1 |
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子宮筋腫に対する最新手術治療 |
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| −腹腔鏡下子宮筋腫核出術− |
| 手術の特徴: |
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| 傷が小さくて目立たない・痛みが軽い・入院期間が短い・妊娠率が高い |
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子宮筋腫(筋腫)は婦人科の良性腫瘍の中で最も多く、35歳以上の不妊患者さんにはしばしば見つかります。筋腫が不妊の原因となっているかは未だ結論が出ていませんが、不妊患者さんの筋腫を切除すると自然妊娠することがよく知られています。ある海外の有名な報告によると筋腫切除の術後1年以上経過した患者さんの妊娠率は約60%もあったそうです。この報告も含めて従来は、お腹に切開(開腹)を入れて、子宮から筋腫だけをくり抜く手術(子宮筋腫核出術と呼んでいます)を行っていました。開腹手術では下腹部を切開する傷が10cmを越えるくらい大きいので、術後疼痛も辛く、そのため術後の回復が遅いため、退院は早くて1週間、遅い患者さんでは2週間もかかっていました。また、傷は大きく目立つため、美容を気にする婦人にとっては大問題でした。
今回、紹介する当院で行なっている子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術の手術創は臍の下部に5mm〜1cm、右下腹部に1cm、左下腹部に5mmの計2cm程度です。術後の痛みは大変軽く、退院も3〜5日間と早く社会復帰ができ、傷も小さくて、目立ちません。さらに、術後の妊娠率は約50%と従来の開腹による妊娠率と同等であったので、不妊患者さんに対して大変効果的と思われます。 |

| 腹腔鏡下子宮筋腫核出術の実際 |
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| (1)臍の下部より内視鏡スコープを挿入し、腹腔内を観察し、筋腫の場所、大きさ、個数、癒着や内膜症の有無などを超音波所見、MRI所見と合わせて検討します。(2)操作用トラカールを下腹部右側に10mmを、左側に5mmをそれぞれ一本ずつ設置します。子宮筋層を超音波メス、あるいは電気メスで横切開して筋腫を露出させます。(3)筋腫を牽引しながら、剥離切開、止血を繰り返して筋腫だけを摘除(筋腫核出)します。(4)筋層縫合は後で子宮筋に吸収される糸を使って2〜3重にしっかり行ないます。摘除した筋腫を体外に搬出します。癒着防止材を子宮の縫合部に貼り付けて終了します。 |

| 当施設における治療成績 |
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| 2000年6月〜2002年2月の間に14例の筋腫合併の不妊患者に対してこの手術を行ないました。平均年齢、不妊期間、術前筋腫径、摘出筋腫数、摘出筋腫重量、手術時間および術後退院日数は下記の表を参照して下さい。11例が術後6ヶ月以上経過しましたが、その内、5例に妊娠が成立しました。(術後妊娠率は45.5%(5/11)でした。)妊娠の転帰は出産2例、流産1例、on
going 2例でした。 |
| LM 施工例の背景と手術結果 (対象症例:14例) |
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M±SD |
| 年齢 |
33.4±3.7才 |
| 不妊期間 |
4.3±3.2年 |
| 筋腫経(術前超音波計測値) |
35.1±12.5mm |
| 摘出筋腫数 |
3.3±2.8個 |
| 摘出筋腫重量 |
52.8±36.7g |
| 手術時間 |
253±73分 |
| 術後退院日数 |
3.4±0.7日 |
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| まとめ |
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| 筋腫は子宮内腔を圧排して着床を障害して不妊の原因となっていることも多く、今後、腹腔鏡下子宮筋腫核出術を積極的に行って、すこしでも不妊患者さんの妊娠率向上に貢献できれば幸いです。 |

| 参考文献 |
1)村上節:1.内視鏡下手術1)腹腔鏡下子宮筋腫核出術、日産婦誌、53:200,2001.
2)矢野浩史:体外受精・胚移植の妊娠率向上の試み、産科と婦人科、68:175,2001. 3)岡垣竜吾、堤 治 他:当科における腹腔鏡下子宮筋腫核出術、日産婦内視鏡学会誌、11:196,1995. 4)Vercellini.P.,et al.:Abdominal myomectomy for infertility:a comprehensive review.Hum.Reprod.,13:873,1998. |
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